まあ、なんだかんだで上手く場を盛り上げているか、と思いながら、望都子は晴乃たちのテーブルの横を通った。
そろそろ帰って寝させなければ、と幼児に対するようなことを思いながら、それなり楽しげに笑っている晴乃を見る。
私の方もなんとかなったし。
晴乃もイケメン二人に囲まれて、まあ、よかったんじゃないの、と思いながら、ふたたび横を通ったとき、晴乃の落ち着いた、聞き心地のいい声が聞こえてきた。
「それが、その我が家のみんな、満場一致で決まったバスセットが品切れだったんですよ。
そこから、大バトルです。
それぞれが自分の欲しいもの言い出して」
ほんとうにギフトカタログは罪作りです、と言いながら、晴乃はグレープフルーツジュースを飲んでいた。
「いや、欲しい商品、金出して買えばいいだろ。
お前んち金持ちなんだから」
と言った充悟に、
「いえいえ、みんなで選ぶのが楽しいんですよ」
と晴乃は反論している。
なんの話かと思ったら、この間の、ギフトカタログの商品争奪戦。
しかも、少額のやつ……。
「やめときなさいよ、その辺で……」
彼らの斜め後ろから、低い声で望都子は言った。
晴乃たちが振り返る。



