幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 前を通った望都子がチラとこちらを見て、
「なにその、ホステスと客とは思えない距離感」
と言って去っていく。

 そういえば、このテーブルには、他の女の子たちも誰も来ず、放置状態。

 華やかな周囲のテーブルと比べると、異空間のようだった。

「あの、ちゃんとしたおもてなしの方がよろしければ、あちらに」
 晴乃は智則たちのテーブルを手で示した。

 お店のNo.2、ユイカたちがちゃんと場を盛り上げるような接客をしている。

「いや~、ぼく、こういうところ苦手なんですよね」
と征也が頭をかく。

「俺も苦手だな。
 知り合いでもない女性に横に座られ、気を使って話をしたうえに、高い酒代と場所代を払うとか。

 ちょっと意味がわからない行為だ」

「ですよね~」
と男二人で結託している。

 もう私が真ん中にいない方がいいのでは、と晴乃は思った。

「ああでも、このお店は他のお店よりは、落ち着いた雰囲気なので助かります」
と言って、征也は笑っていた。