「幼なじみに、結構なイケメンがいましてね。
そのせいで、彼の周りの女の人たちから、いろいろとひどい目にあってきたんですよ」
晴乃はグレープフルーツジュースを呑みながら、そんなことを語っていた。
「だから、私、イケメンの人がちょっと苦手なんですよね」
「なるほど。
それで俺が苦手なのか」
と充悟がうなずく。
いやいやいや。
自分で言うな、と思ったとき、充悟が言った。
「それ、滉二だろ。
滉二はお前のせいで、ひどい目にあってきたと言っていた。
お互い様じゃないか。
っていうか、そんな仲良くて、美男美女なのに、なんで、お前たちはくっつかなかったんだ?」
「いやもう、近すぎて。
ドラマや漫画と違って、幼なじみは兄妹みたいになってて、難しいです」
「近づきすぎると駄目なのか……」
そう呟いたあとで、何故か充悟は距離をとった。
ふと気づくと、征也もちょっと離れている。



