幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 急に休みをとると言ったことではなく、まだ手のかかる子どもがいることを黙っていたことに腹を立ててるようだった。

 杏奈が小さいときは、望都子自身がかなり苦労したようだったから、それなりに対応するつもりだったのだろう。

 その常連さんに、別の若くて綺麗な子を会わせると言って、望都子は誤魔化したようだった。

 そして、白羽の矢が立ったのが、たまたま、そこでぼんやりしていた晴乃だったというわけだ。

 自分のせいで、大出家の権威は地に堕ちているという望都子に、
「そんなこともないですよ」
とスツールに座らされたまま晴乃は言った。

「でもあのちょっと。
 別人のように美しく変身、とか出来そうにないんですけど」

「当たり前でしょ?」
と望都子は怒り出す。