「義理の娘さん、こんな場所に出して大丈夫なんですか? ママ」
苦笑いして、この店のNo.2だというユイカが言う。
「どうせ、私が嫁に入ったことで、もう大出家の権威は地に堕ちてるわ」
そう言いながら、銀座の店の控え室で望都子は晴乃のドレスを選んでいる。
他の店から移ってきたという、素晴らしく可愛い子を常連さんに会わせると言っていたのに。
今日、その子が急に、
「子どもが高熱を出して、面倒見てくれる人がつかまらなかったので休みたい」
と言ってきたのだそうだ。
「子どもがいるとか聞いてなかったわ。
早く言っててくれれば、こういう事態が起きたときのことも考えてたのにっ」
と望都子はご立腹だ。



