幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「いや、二組なんじゃなくて。
 部屋、別々がいいみたい。

 いや、お前んとこみたいに、仲悪いオーナーと支配人とか。
 仲悪い親子とかじゃなくて。

 初々しいカップルなんだけど」

 ……なんだろう。
 ホテルの裏事情まで伝わってくる。

「はは。
 そう言っとくよ。

 まあ、その方が世のため人のためかな」

 じゃあ、今からお連れするからよろしく、と店長は電話を切ると、こちらを向いて笑顔で言った。

「一部屋しか空いてないそうです」

「いや、嘘ですよね」
と充悟と二人、言っていた。