幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話


 充悟がレジで一応もらっていたホテルのパンフレットを見ながら言った。

「本館別館があるんだな。

 お前、本館に泊まれよ。
 俺が別館に泊まる」

 そのくらい離れていたらいいだろう、と言うが、いや、距離の問題だろうかな?

 そこで店長が、
「あ、でも、別館の方が新しいですよ」
と言った。

「じゃあ、お前、別館に泊まれよ。
 俺が本館に泊まる」

「訊いてみましょうか?」
と言って、早速、電話してくれる。

「もしもし、すみません。
 千田ですが。
 支配人を――

 あ、なんだ、修司? ちょうどよかった。

 俺俺」

 オレオレ詐欺かな……。

「今、部屋空いてる?
 本館と別館。

 食事はもういいですよね?」
と店長は、こちらを振り向く。

 修司という支配人がなにか言ったようだ。