幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「そうなんですね。
 いいなあ、ホテルがバス出してくれて、呑みにこれるなんて。

 あ、じゃあ、私はこのチャイナタウン・クーラーで」

 はい、と店員さんが微笑む。

「それ、好きなのか?」

 即決だが、と充悟に問われ、

「呑んだことないですけど。
 なんか名前がいい感じなので。

 あ、烏龍茶のカクテルなんですね~」
とメニューを見ながら言って、

「そこは確かめて頼め」
と苦笑いされる。

 充悟がなんだかわからないお酒を頼み。

 もう結構食べたから、さっぱりした料理がいいだろうと、蒸し料理を頼んでみた。

 山の上にあるホテルの灯りを見ながら、晴乃は言う。

「いいですね~。
 湯上がりに、ゆったりしたワンピースとかで、ここまで来て一杯とか」

「じゃあ、俺たちも泊まっていくか」

「いや~、あなたと泊まったら誤解を受けますよね~。
 別の部屋をとるにしても。

 滉二くんや、お義母さまや、杏奈や、何処からか聞きつけたうちの母親に総攻撃を受けますよ」

「……待て。
 あとのメンツはともかく、普段一緒にいない、お前の母親は、一体、何処から話を聞きつけてくるんだ」

「……お義母さまですかね?
 あんたの娘、嫁入り前にこんなことしてるわよ、みたいな感じで」

「仲良しか」