幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 充悟の整った顔も、その後ろに見える灯りのともった街並みも素敵だったが。

 バスが着くまでの間、充悟は、ずっと呪いのようにブツブツとロクでもないことを言っていた。

「お前となんて、知り合うんじゃなかった。
 滉二に責任をとってもらわねば……。

 俺が見てない間、お前がなにをしているのか、気になって仕方がない。

 ……しかも、腹立つのは、そうやって俺が心配してても。

 お前は勝手にピンチを乗り越えてそうだなってところなんだがっ」

「いや、王子様のように助けに来てくださってもいいんですけど」

「じゃあ、お前に発信機と盗聴器をつけるが、いいか」

「嫌です……」

「なんでだ。
 家族で俺に駄目出ししてるのを聞かれるのが嫌か」

「いえ、杏奈たちは充悟さんが聞いてても、平気で駄目出ししますよ」

「どうしようもない家族だな……」