幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「そういえば、この間、私と同じフルフェイスの溶接工みたいなサンバイザーの人とすれ違ったんですよっ」

 滅多に会わないのに、運命ですっ、と言いながら走ると、

「だから、何故、俺じゃなく、そっちに運命を感じるっ。
 てか、お前、ノロマなカメみたいなのに、足速いなっ」

 今度、一緒にジョギングしようっ、と言われ、

「四時半は嫌ですっ」
と叫び返す。

「バス、バス停に着いたぞ、来いっ」

 充悟に手をつかまれ、手をつないで走る。