店の外に出て、充悟が言う。
「どうする?
もう帰るか?
他の店にまた呑みにでも行くか?
それとも……
夜景の綺麗なところにでも行くか?」
「夜景、いいですね。
あ、この間のお店の夜景、眺めてみたかったです」
「まだ開いてるのか?
まあ、開いてなくてもいいか。
あの辺から夜景を見れば。
じゃあ、タクシーで……」
「あっ、バスが来ましたよ」
「バス!?」
「すごい運命ですよっ。
あの山へ行くバスみたいですっ」
「……俺には運命を感じずに、バスには感じるんだな」
急いで、すぐそこのバス停に走りながら、晴乃は言う。



