幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 

 そのあと、暖かいお芋とアイスの盛り合わせを食べながら、充悟の話を聞いた。

「見合いを断られた話、滉二に聞いたのか。

 まあ、見合いを断られたどころか。
 三回、婚約寸前まで行って、破棄されてるからな」

 ――この人、不良物件どころか事故物件っ!

「なんでですか?
 充悟さん、見合い相手としては、条件悪くないじゃないですか」

「条件悪くないから、会いもしないで、勝手に話をグイグイ進めてくる親子とかいるんだ。

 で、実際、会ってみたら、俺の性格にドン引きするらしい」

 確かにどうかと思う発言も、不思議な発言も多いが、ドン引くほどではないような……。

 まあ、条件と顔だけしか知らないで夢見ていたら、ギャップに驚くかもしれないが。

 私は、そもそも、困ったやつと結婚してくれと言われていたので、心構えができていたせいか、なにもドン引かないな。

 そう晴乃が思っていると、抹茶のアイスを見つめ、充悟が呟くように言ってくる。

「今回はたぶん、お前をドン引かせる余裕がなかった。
 お前の場合、俺の方がドン引いている……」

 えっ?
 どの辺にですかっ、と晴乃は身を乗り出した。