翌日の夜。
ちょっと遅くなったな、と思いながら、充悟は待ち合わせの居酒屋に行った。
すると、夜なので、もうなにも飛んでなかったのか、晴乃は、ちゃんと顔をさらして居酒屋の壁の前に立っていた。
すっと立ち姿が美しいので、清潔感のあるワンピースがよく似合っている。
――滉二は俺が晴乃を美化しているとか言うが。
そんなに美化してないじゃないか。
ちゃんと晴乃は美しい。
それとも、俺の目に見えているこいつと、滉二やみんなに見えてるこいつが違うのだろうか?
そう思いながら、近づいてみたが、晴乃はなにやら難しい顔をしていた。
「どうした?」
と話しかけると、しっ、と可愛らしい唇に細い指先を当てて言う。
なんだろう、と黙ってみた。



