「お似合いね」
電話が切れたあと、望都子はもう一度、そう言った。
「ほら、あなたの好きな輸入物の紅茶。
切れてたから、わざわざ百貨店まで買いに行ったのよ」
そう言いながら、晴乃の前に晴乃お気に入りのティーカップを置いてくれる。
「ありがとうございます」
と頭を下げる晴乃の前に、わざとおのれの肩を叩きながら、望都子は座る。
「ああ、継子に気を使うのも疲れるわ~。
邪険にしたら、悪い噂が立ちそうだし」
いや~、ここまでしてくれなくていいんですけどね。
家の中のことなんて、私はしゃべらないし。
誰も見てないのに。
そんな風にするから、私がいたら疲れるんですよ、と苦笑いしながら、晴乃は言った。
「心配しなくても、そのうち出ていきますよ」



