幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 ……いつまでこうして、俺の愛に応えてくれるんだろうな。

 そのうち、忙しいからと振り払われるのでは、という不安に襲われながら、今のこの幸せを噛み締めようと、充悟は晴乃を強く抱きしめる。

「晴乃」
と耳元でささやくと、晴乃は緊張したように、

「はっ、はいっ」
と返事をする。

「……お前が怖くないのなら、もう家中に灯り、つけなくていいぞ」

「えっ、でも、充悟さんは……」

「俺はもう怖くないかな。
 お前がいるから」

「私も――
 充悟さんが帰ってくると思ったら、ひとりのときも怖くないです」

 晴乃は、そう照れたように言ったあとで、
「あ、でも」
と言った。