家に帰ると、今日も煌々と家中の灯りがついていた。
「ただいま」
と充悟は扉を開ける。
今日はムカデとともに帰宅しなかったので、普通に入れてもらえた。
「もう食べてきたんですよね? 高江さんと」
「いや、お前の晩ご飯食べたいから、俺はほとんど呑んでただけだ」
と言うと、晴乃は嬉しそうな顔をする。
「高江さんと呑むのは、町内会の旅行以来だったから。
久しぶりにゆっくり話せてよかった」
晴乃に関して、油断すまいと、気を引き締め直すためにも――
と充悟は思う。
「今日は、シチューなんですよ。
二種類のルウを混ぜてみましたっ」
と言いながら、キッチンに向かおうとする晴乃に手を伸ばし、後ろから抱きしめる。
晴乃は真っ赤になったようだった。



