幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「他になりたいものはないのか」

 どうしよう。
 真面目に就職の相談を聞いてくれている。

 この人いい人なのだろうか?

「俺が口を聞けるところなら、きいてやるぞ」
と言ったあとで、充悟は、待てよ? という顔をした。

「お前は仕事がなくて、暇だから、俺と結婚するんだったな」

 なんか私がとんでもないナマケモノみたいになってますが。

 それ、滉二くんが言っただけですからね?

「就職が決まったら、お前が結婚する理由がなくなるな。
 せっかくここまで来たのに」

 あなた、私と結婚する気あったんですか?
と思ったが、

 おそらく、せっかくこんな山の上の喫茶店まで来たのに、と労力を惜しんでいるだけだろう。