幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「深夜も休みの日も、同じ名前の人から届く迷惑メールを見ながら、そう思ったんです」

「いや、何故……?」

 そのうち、晴乃は、
「私、自分磨きのノートをもう一度、書きはじめようと思います」
と言い出した。

「……自分磨きのノート?」
「自分を変えるノートですっ」

 どっちの方向に変える気だっ?
 料理を勉強したいって、もしや、高江さんのせいなのか?

 俺との結婚から、方向転換したいということかっ?

「買って、3ページで挫折してたんですけどっ」

 今度は頑張りますっ、という感じに言う晴乃に、

「そうか。
 うん、まあ、頑張れ」
と覇気のない声で言ってしまい、もうちょっと励ましてやればよかったかな、と後から思った――。