幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「でもまあ、美味しかったらしいです。

 そこそこできました。
 お菓子作りは科学の実験に近いですからね」

「科学の実験か……。
 なんか美味しくない感じに聞こえるが。

 ピッチリ計測した中に、愛情とか入れたら、『余分です』とか言いそうだな、お前」

 いや、あなたの中の私はどんなのですか。

 いまいち情がないような、と晴乃は思う。

 でもさっきのちょっと嬉しかったなと思っていた。

「料理は俺がやる」
「今から覚える」
「お前はなにもしなくていい」

 そんなこと言ってくれるの、最初だけかもしれないけど。