「あのー、野菜がごろごろ入ったスープ作ってたんですけど、いかかですか?」 夜、そう言って、征也が晴乃の家を訪ねてきた。 「わあ、ありがとうございますっ。 でもあの、お仕事のあとで、疲れてらっしゃるのでは?」 連続してお料理作ってきてくださるなんて、すごいなあ。 よほどのお料理好きなんだな、と応対に出た晴乃は思ったのだが。 征也の顔色がやけに悪かった。 「どうかされたんですか?」 「いえ……」 と征也は口ごもる。 「なにか困ったことがあるのならおっしゃってください」