「充悟さま、駄目です。
あと、そのお嬢様も駄目です」
次の日、掃除にやってきたばあやと出くわして、昨日の話をしたら、晴乃ごと怒られた。
「……自動調理家電を買ったら、あとはすでに切ってある野菜などを買うだけなんだが」
調味料は、ばあやが普段使っているものがあるからだ。
「せめて野菜はお切りくださいっ。
包丁はこう……」
と教えようとして、ばあやは、突然、
「お待ちくださいっ」
と叫び出した。
「充悟さまが怪我でもされたら、私は打首になってしまいますっ」
いや、打首にはならならんと思うが……。
「今から、軍手を買ってまいりますっ」
「ぐ、軍手なら、倉庫に……」
「とってまいりますっ」
充悟さまが手を切らないようにっ、と言いながら、ばあやはダッシュで駆け出していった。



