幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「高江さん、これ、西子さんのだから、いいお酒だと思うわよ」

 うちの店にあるのより高いかも、と言いながら、まだ封を切っていなかったそれを渡している。

「いつもすみません」

「こちらこそ、ありがとう。
 高江さんのグラタン、楽しみだわ」
とお世辞でもない感じに望都子は言っている。

 お菓子のお礼に一緒に食べていけと充悟は望都子に言われた。

 それで、征也のグラタンをご馳走になってしまったのだが、ほんとうに美味しかった。

「やさしいママの味って感じ」
と晴乃も喜び、

「うちのママの料理は荒々しいから」
と杏奈がまた一言余計なことを言って、望都子に怒られていてた。

「……なんて言ったらいいのかわからないが。
 何処も奇を(てら)ったところがないのに、美味いっ」
と充悟も感動する。