幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「あ、充悟さんもいらしたんですね、こんにちは」

 じゃあ、もうちょっと作ってくればよかったなあ、と征也は微笑んでいる。

「これ、みなさんで召し上がってください」

 征也はトレーに載ったシンプルだが、チーズがたっぷりで美味しそうなグラタンを差し出してきた。

「あら、高江さん。
 ありがとう。

 そうだ。
 なにかお返しないかしら。

 そういえば、そこの棚に西子さんが残していったお酒があったわね」

「お義母さま、殺されますよ……」
と晴乃が苦笑いしている。

「いいのよ。
 この間、好きに呑んでいいって言ってたから」

「……あいかわらず、なんなんだ、ここの人たちは」
と充悟は呟く。

「お母様とお義母さまは、お父さまとより、お互いの方が古い知り合いなので……」

 はは……と晴乃は笑っている。