幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「大丈夫だ。
 男の方が早く決まるから、ゆっくり迷え」

 あ、ありがとうございます。

 なんだ。
 そんなに俺様でもないじゃん、と思いながら、晴乃はメニューを開いた。

「うわー、迷いますね~。
 古早味蛋糕(グーザオウェイタンガオ)
 台湾カステラかな、これ。

 台湾カステラ、しゅわっとした食感で美味しいらしいですね。
 一度食べてみたかったんですよ~」
と言ったあとで、深く頷き、

「じゃあ、この芒果雪花冰(マンゴーシュエホワビン)で」 
と晴乃は言った。

 マンゴーのかき氷みたいなのだ。

「何故だ……」
と充悟が呟く。

 いや、大量のマンゴーのオレンジが鮮やかで、一瞬で、心惹かれたからだ。