店長や店員さんたちに前回来たときの礼を改めて言い、ふたりで店を出た。
今日はちゃんと車で来ているので、見晴らしのよい駐車場に行く。
「ここからの眺めも絶景ですよね~」
と晴乃は笑っている。
この笑顔をずっと見ていたいような……
そうでもないような……。
笑顔のままの晴乃に、いきなり振り向かれ、ビクッとして充悟も後ろを見てしまう。
「……なにかあるんですか?
後ろに、なんかいるとか。
……あっ、クマ!?」
「いや、クマがいるのに、ぼんやり見てたら、大問題だろうよ……」
そう言いながら、充悟は思っていた。
やっぱり、ずっと見てるのは無理だな、と。
ずっとこの笑顔を見ているのも。
ふいに振り向かれて目が合うのも。
なんだか心臓に悪いから――。



