幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「俺とお前の結婚を反対って言うんじゃなくて、全般的に」
「全般的に?」

「結婚を推進しようという勢力に対して反対というか。
 もう無理にしなくていい世の中なんじゃないかって」

 西子と小出一族のじいさんたちの話を聞いて、晴乃は、あーなるほど、と頷く。

「お母さんは結婚自体に不信感があるのかもしれないですね」

「それは、まあしょうがないかな」

 妾だった望都子に家を乗っ取られた本妻としては、いろいろ思うところもあるだろう。

「そもそもあの人、結婚とかしなくても、ひとりで何でもできる人ですしね。
 そういえば、充悟さんも、ひとりで生きていけそうな人ですね」

「……どういう意味だ?」
と充悟が訊いてくる。

「ひとりで生きていけそうな、頼り甲斐のある人ですね。

 ひとりで生きていけそうですね。
 私なんていらないでしょう。

 ……どっちだっ!?」
と訊いてきた充悟の迫力に、

「えーと……、どっちですかね?」
と苦笑いして晴乃はごまかそうとする。