幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「ほう」
「ほう、恋か」
「ほう、恋なのか、充悟」
「ほう、恋なのか、充悟、お前にそんな感情があったとは」

「仕事しかしない機械かと思っておった」

「写真はあるか、見せてみろ」

 だから、誰か代表してしゃべれ。

 しかし、晴乃の写真か。
 あったかな?

 初めて会ったときは、腐った餅の写真しか撮ってないし……。

 ああ、あった、あった。
 幽霊が出る、あじさいのところで撮ったやつ。

「こりゃあ、べっぴんじゃないかっ」
「充悟と結婚するのなら、十二月にある五十回忌には来てくれるかのう」

 ……今度は誰の五十回忌なんだ。

「うーん。
 好みの顔じゃ」

「誰かに似ておらんか?」

「そうじゃ、すごく好みの顔じゃ」

「待てっ。
 西子先生に似ておられるぞっ」

「なんだって?」
「そうじゃ、西子先生に似ておるっ」

「いや、西子先生って……」

 あっ。
 もしや、テーブルマナー講座の美魔女っ。

 晴乃の母親かーっ。

 いやいやいやっ。
 娘の結婚話、邪魔すんなーっ。