幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「大輝さまは何故、あなたみたいな子がお好きなのかしら?」

「べ、別に大輝くんとは、そういうんじゃないしっ」
と強がったのを大輝に聞かれてしまった。

 いつでもなんでも従ってくれる大輝が、
「ぼく、やっぱり、先に帰るね」
と、ぷいっと行ってしまう。

「あ、杏奈さんっ。
 早く追ってさしあげてっ」

 美佳がオロオロしはじめた。

「美佳さんが追えばいいじゃないの」

 好きなんでしょ、大輝くんがと言ったが、美佳は、

「大輝さまのあんな顔見ると、なんだか私まで悲しくなってくるんですものっ」
と泣きそうな顔をする。

 思ったほど情がない奴でもないようだ。

 ……私には喧嘩売ってくるけど。

「じゃあ、今から大輝くんも入れて、三人でうちで勉強しようよ。
 あ、あんた、今から塾なんだっけ?」
と美佳相手に、うっかり普通にしゃべってしまったが、美佳はそんなこと気にならないようだった。