幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 充悟は動揺し、
「いや、まあ、そういうわけではないんだが。
 こ、滉二に紹介されただけだし。

 そう、滉二に紹介されただけだし」
と何故か二度繰り返す。

 強調したいのか、ただ、テンパっているだけなのかよくわからなかった。

「まあ、晴乃さまの」

 西子を崇拝する相手にとって、その娘である晴乃ももちろん、崇拝の対象だ。

「さすがですわ、晴乃さま」
となにがさすがなのか言う。

「杏奈さんごときが、晴乃さまをおねえさまとかおっしゃるのは、ちょっと気に入りませんけれど」

 そんな話をしていると、ちょうど、大輝が車道の向こうを歩いているのが見えた。

「あっ、大輝くん」
と手を振ると、嬉しそうな顔をして駆けてくる。

「まあっ、大輝さまっ」

 いや、そいつ、あんたが嫌ってる公立の小学校のやつなんだが。

 大輝はすぐに横断歩道を渡ってやってきた。