幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「いいんじゃないんです?
 宣伝になるのなら、使えるものは使った方がいいですわ。

 ルックスでもなんでも」

「……お前、ほんとうに晴乃の妹って感じだな」
と言われて、ますます嬉しくなる。

 おねえさまは、ぼんやりして見えて、さすが、西子さんの娘。

 なかなかのやり手ですものね。

 余計なことを見つけては、何度もクビになったりするくらい。

 普段のおねえさまを見ていると、そんな感じはまったく受けないのですが。

 この方、よく見てらっしゃる、と杏奈はちょっと充悟を見直す。

 実は、やっとできた姉をとられそうで、充悟に、ちょっと嫉妬していたのだ。

「ちょっとっ。
 誰ですの? この方」
と肩を叩き、小声で美佳が訊いてくる。

「おねえさまの恋人ですわ」

 そう言った瞬間、充悟が固まった。

 ……雑誌の方に聞かれたら、まずかったのかしら、と思ったが、そうではなかった。