幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「杏奈ですわ」
と言いながら、

 晴乃の妹と呼ばれるのは、なんか嬉しいな、と思っていた。

 義理の仲であることを気にして、そうは言わない人も多いからだ。

「なにしてるんですの?」
ともう一度、問うたとき、カフェの人と話していた、なにかのスタッフっぽい人たちがこちらを見た。

 レフ板を持っている人もいる。

「……なにかの撮影?」

「雑誌の撮影だ」

 仕事の関係で、ちょっと取材を受けて、とごにょごにょと言う。

「そうなんですの?
 まるで、モデルですわね」
と揶揄したわけでもないのだが、言ってしまうと、充悟は渋い顔をする。

 ほんとうは、こういう形での取材は好きではないのだろう。