近所だから気に入られてるのか、高江さん。
それにしても、あの人。
イケメンな上に、金持ちで、男から見ても感じかいいとか、とスマホを切って充悟は思う。
「イケメンな上に、金持ち、までは俺も一緒かな、と思うんだが」
滉二に電話をして、充悟はそう言った。
「お前のその神経の太さは好きだな。
だが、お前も別に感じは悪くないぞ。
ちょっととっつきにくくて、絡まれたら、面倒臭そうだなあと思うだけだ」
「……お前、実は晴乃と似てるな」
全部口から出すな、と言ったが。
実は晴乃と似ている滉二がなんだかんだで、自分といてくれると言うことは、晴乃もこの先も自分といてくれるということだろうか。
いや、別に、晴乃とどうしても結婚したいというわけではないんだが。
まあ……次を探すのが面倒だしな。
だが、あいつのご両親は、家が近いという理由により、高江さんの方を気に入っている。
「滉二」
「なんだ?」
「お前んちの近くにいい物件はないか?」
とつい訊いていた。
晴乃んちの近くではなく、お前んちの近くと言ってしまったのは、ちょっとした照れかもしれない。



