幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「結婚して、叩き返されないよう、仕込むわよ!」

 などとやっている間に、出遅れて、肝心の高江さんもゴミ収集車も行ってしまったのだが……。

 生臭いゴミとともに取り残された望都子は路上で、
「あんたとあの充悟とかいう男のせいよっ」
と当たり散らしはじめた。

「いや、何故ですか……」
と言ったという話を、昼休みに電話してきた充悟に話す。

「わかった。
 うちにそのゴミ、持ってこい。

 っていうか、使用人はいないのか、お前の家には」

「はあ。
 お義母さまがほとんどやめさせてしまって。

 今は通いの人しかいません。

 元からいた方々は、うちの母親の味方なので、お義母さまとは折り合いが悪く。

 新しい人を雇っても、どうせ、莫迦にされる――

 という、お義母さまの被害妄想が炸裂してまして、新しい人を探すこともなかったので」

「ちょっとあんた、今、被害妄想とか言ったっ!?」

「待て。
 今、望都子さんの声が聞こえた気がするんだが」

 そうですよ、と言う晴乃は、リビングでクッションを抱えて座っていた。

 何故、クッションを抱えていたかと言うと、充悟からの電話でちょっと緊張していたからだ。

「……もしや、本人の前で言ってんのか」