幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「うちからすごく近いんだっ、高江くんの家。
 新しく建った家だから、お前はよく知らないだろうがっ」

 近所なら良い、という条件なら、それこそ、いつもあいさつする角の家の男やもめのおじいさんでも、充悟さんより条件が良いことになってしまいますけどっ!?
と思っていると、父親がちょっと寂しげな顔をして言った。

「ちょっと気が荒く、一言多い義理の家族とともに過ごしているお前をそのままにしておくのは、いたたまれない。

 だが、手の届く場所にはいて欲しい。

 そんなささやかな、親としての願いなんだよ」

「あの、望都子さんたちに、そんなひどいこと、されてませんけど。
 いや、昨日、いきなり店に借り出されたのはどうかと思いますけど……」

「たぶん、あなたの頭の中ほど、ひどいことしてないわよ。
 っていうか、こっちからしても、この娘は、なかなか手がかかって大変よ」
と望都子も文句を言っていた。