幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「高江さん、この近所に住んでるのよ。
 私、どうしても、その日のうちに出したいゴミがあったんだけど、収集車がもうかなり行ってしまっていて。

 そしたら、それを見てた高江さんが、
『貸してくださいっ』
 って、ゴミ袋をとって、走ってくれたの。

 すごいわ。
 こんなイケメンでいい人がいるのね、と思って。

 あんた、ぼんやりしてて、悪い奴に騙されたりとかしそうだから。
 ああいう人がいいんじゃないのかと思ったのよ。

 訊いてみたら、あの人も別件で、高江さんを知ってたらしくてね。
 それでお話進めてみようと思ってたのに」

 そこで杏奈が口を挟んでくる。

「ママ、こう見えて、お姉さまは悪い男に騙されたりとかしないわよ」

「そうねえ。
 なんだかんだで、西子さんの子どもだから。

 そういえば、昨日、あんたを見て、指名したいって人、結構いたみたいよ。

 意外に何処でも上手くやれる世渡り上手なのかもしれないわね」