幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

「八ページもあるのよ。
 ふざけてると思わない?」
と言いながら、宿題の範囲を見せてくる。

「ちゃんと間違わないように解いてよね。
 おねえさま、家事もしないし。

 頭がいいしか取り柄がないんだから」

 はいはい、と言いながら、杏奈を膝に抱いたまま、宿題を教える。

 杏奈の髪からは、学校で流行っているというシャンプーのいい香りがしていた。

「杏奈、あとで、自分でちゃんと見返しなさいよ」
と言ったとき、スマホが震え、鳴り始めた。

 ヤバイ。
 小出さんという人かな、と思いながら、スマホを見たが、滉二からだった。