私の口からこぼれるのは、文句ばかり。


「“お互い、絶対本出そうね”って…。君は何でも出来たからいいけどさ、私はイラストしか特技もないのに、どうやって本を出せって言うの?」


 言葉にしたところで、君にはもう届くはずもないのに。

 ぽろり、とまた目からひと雫流れる。
 そのまま、足元の絨毯の上に落ちて、染み込む。


 ぽろり、じわり。


 
 何であの子は良かったのに、私は駄目だったの?


 私の方が……、私の方があの子よりも、ずっとずーっと君のことを考えているのに。君のためを思って行動してたのに。

 
 ぽろり、じわり、じわり。



 結局、君は誰でも良かったの?
 一番の親友だって言ってくれたのは、嘘だったの?


 そうだよね、嘘だよね。私、知ってるよ。

 君は、嘘つきだもんね。
 

 私と君が仲良くなった後に出会ったらしいあの子とも、初めて見る他の人とも、楽しそうに話してた。

 世界の誰よりも幸せです、みたいな顔して呑気に笑ってた。


 じわり、じわり、じわり。



 私の足元には、大きな染みが出来ていく。
 荒れた心にも、しょっぱい涙が染みて痛い。