イケメン警察官、感情ゼロかと思ったら甘々でした

夜が明け、翌朝。
化粧をして、コートを羽織り、ドアを開ける。

冷たい朝の空気が、まだ重く張りついている。

いつものように、郵便ポストを開ける。
広告、光熱費の封筒、チラシの束――その中に、一つだけ異質なものが混ざっていた。

白い、何の印刷もない封筒。

手に取ると、切手もなければ宛名もない。手渡し――つまり、誰かが直接入れたということだ。

封を開けると、中にはただ一枚、コピー用紙のような紙が入っていた。

そこに書かれていた文字は、たった一行だった。

また、見に行きます。

手の中で、紙が震えた。
いや、震えているのは自分の指だった。

身体の芯から、じわじわと冷えていくような感覚。
足元が、抜け落ちたように感じた。

“もう、始まってる”。
口に出さなくても、その言葉だけが、脳裏にくっきりと浮かび上がっていた。