その夜、美香奈は久しぶりに、ゆっくりとお風呂に浸かった。
湯気の向こうで瞼を閉じると、神谷の声が思い出される。
「そのための仕事ですから」
その一言が、今も心の奥にしっかりと灯っていた。
気づけば、肩の力が抜けていた。
この数週間、ずっと張り詰めていた何かが、ほんの少しだけ緩んだ気がした。
(神谷さんがいてくれるなら、きっと大丈夫)
そう思えた自分に、少し驚いた。
まだ名前しか知らない相手。それでも、信じてみたいと思える人だった。
湯上がりに髪を乾かしながら、テレビの音をBGMにしていると、ポストの音が“カチャン”と鳴った。
(……郵便? こんな時間に?)
心臓が、小さく跳ねた。
テレビを止め、そっと玄関へ近づく。
ドアスコープから覗くが、誰もいない。
静まり返った外の空気が、かえって不気味に感じられた。
慎重にチェーンをかけたまま、ドアをわずかに開ける。
ポストの中には、白い封筒が一枚――入っていた。
湯気の向こうで瞼を閉じると、神谷の声が思い出される。
「そのための仕事ですから」
その一言が、今も心の奥にしっかりと灯っていた。
気づけば、肩の力が抜けていた。
この数週間、ずっと張り詰めていた何かが、ほんの少しだけ緩んだ気がした。
(神谷さんがいてくれるなら、きっと大丈夫)
そう思えた自分に、少し驚いた。
まだ名前しか知らない相手。それでも、信じてみたいと思える人だった。
湯上がりに髪を乾かしながら、テレビの音をBGMにしていると、ポストの音が“カチャン”と鳴った。
(……郵便? こんな時間に?)
心臓が、小さく跳ねた。
テレビを止め、そっと玄関へ近づく。
ドアスコープから覗くが、誰もいない。
静まり返った外の空気が、かえって不気味に感じられた。
慎重にチェーンをかけたまま、ドアをわずかに開ける。
ポストの中には、白い封筒が一枚――入っていた。



