よっしゃ。こうなったら。
「ルイーシュ、並ぼうぜ」
「食べるんですか?…お粥」
「ほら、腹いっぱい焼肉食べて家に帰った後、無性にお茶漬け食べたくなる時、あるだろ?」
「あー…。…成程」
分かってくれたようで何よりだよ。
じゃ、並ぶか。
俺とルイーシュは、行列の最後尾に並んだ…の、だが。
「…」
「…」
…ん?
俺達が、列に並ぶなり。
先に行列に並んでいたキルディリア国民達が、物珍しそうに、ちらちらとこちらを見ていることに気付いた。
…何?何すか?その反応。
「…なぁ、ルイーシュ。俺ら、ちらちら見られてね?」
「…見られてますね」
だよな。気の所為じゃないよな?
何見てんだよ。見世物じゃねーんだぞ。
俺は、人にじろじろ見られたら、人をじろじろ見つめ返す主義なので。
同じように、ちらちら盗み見てやったら。
彼らはバツが悪くなったのか、次々と視線を逸らした。
よし。
「…って、よしじゃないが」
「…嫌な視線ですね」
…だよな?
「なんでここにいるの、この人達?」…みたいな視線だ。
なんで?何が駄目なんだ?
顔になんか付いてるだろうかと、手の甲で顔をゴシゴシ擦ってみた。
どう?取れた?
それでも、やっぱり何処かしこから、老若男女の視線を感じる。
「外国人だよ、見て見て」みたいな…ことじゃないよな。
だって、この国に来てからというもの。
国籍を尋ねられたことなんて一度もないし、そもそも見た目だけじゃ、俺達が外国人だってことは分からないはずだ。
俺がもし、スパイじゃなかったら…。
「何見てんだ、見世物じゃねーんだぞ。おぉん!?」って問い詰めるんだが。
今の俺達は、目立つ訳にはいかない。
既に目立ってるような気もするけど。
変な気分だなぁ、嫌な空気だな…と、思いながら。
落ち着かない気分で、行列に並び続けた。
ルイーシュは全然気にしてないようで、しれっとしていたが。
こいつは図太いからな。
…そのまま、待つこと15分ほど。
列は長かったが、客の回転率は良いようで、思ったより早く順番が回ってきた。
おっ、来た来た…。
店内に入ると、古ぼけたカウンターがあり。
そこに、くたびれたエプロンをかけた店員が、いかにも疲れたような顔で、ぞんざいに接客していた。
俺達がカウンターの前に来ても、「お待たせしました」どころか、「いらっしゃいませ」もなく。
「いくつ?」
と、尋ねてきた。
え、いくつ?
「何にしますか?」とかじゃかいの?つーか、メニューは何処に?
その時、俺は気づいた。
周囲で、お粥を食べているお客人達。
彼らはみな、誰も、同じメニューを口にしているのだ。
もしかしてこのお店、一つしかメニューがないのか。
それなら、「何にするか?」じゃなくて、「いくつ?」と質問する、その理由も理解出来る。
…ぞんざいな態度なのは、いただけないが。
成程、アレだな、きっと。
ほら、昔ながらの老舗の有名店ってさ、職人気質の、愛想のない店主がいることって、あるじゃん?
老舗だからって、一応客商売なんだからさぁ。
最低限の愛想ってものは、必要だと思うけどね。
しょうがない。そういうお店もある。
「えーと…。二人だから、二つ…」
「二杯ね。じゃあお代…。…え?」
「は?」
その時、愛想の悪い店員は、ぽかんとしてこちらを見つめていた。
…。
…なんすか?
「ルイーシュ、並ぼうぜ」
「食べるんですか?…お粥」
「ほら、腹いっぱい焼肉食べて家に帰った後、無性にお茶漬け食べたくなる時、あるだろ?」
「あー…。…成程」
分かってくれたようで何よりだよ。
じゃ、並ぶか。
俺とルイーシュは、行列の最後尾に並んだ…の、だが。
「…」
「…」
…ん?
俺達が、列に並ぶなり。
先に行列に並んでいたキルディリア国民達が、物珍しそうに、ちらちらとこちらを見ていることに気付いた。
…何?何すか?その反応。
「…なぁ、ルイーシュ。俺ら、ちらちら見られてね?」
「…見られてますね」
だよな。気の所為じゃないよな?
何見てんだよ。見世物じゃねーんだぞ。
俺は、人にじろじろ見られたら、人をじろじろ見つめ返す主義なので。
同じように、ちらちら盗み見てやったら。
彼らはバツが悪くなったのか、次々と視線を逸らした。
よし。
「…って、よしじゃないが」
「…嫌な視線ですね」
…だよな?
「なんでここにいるの、この人達?」…みたいな視線だ。
なんで?何が駄目なんだ?
顔になんか付いてるだろうかと、手の甲で顔をゴシゴシ擦ってみた。
どう?取れた?
それでも、やっぱり何処かしこから、老若男女の視線を感じる。
「外国人だよ、見て見て」みたいな…ことじゃないよな。
だって、この国に来てからというもの。
国籍を尋ねられたことなんて一度もないし、そもそも見た目だけじゃ、俺達が外国人だってことは分からないはずだ。
俺がもし、スパイじゃなかったら…。
「何見てんだ、見世物じゃねーんだぞ。おぉん!?」って問い詰めるんだが。
今の俺達は、目立つ訳にはいかない。
既に目立ってるような気もするけど。
変な気分だなぁ、嫌な空気だな…と、思いながら。
落ち着かない気分で、行列に並び続けた。
ルイーシュは全然気にしてないようで、しれっとしていたが。
こいつは図太いからな。
…そのまま、待つこと15分ほど。
列は長かったが、客の回転率は良いようで、思ったより早く順番が回ってきた。
おっ、来た来た…。
店内に入ると、古ぼけたカウンターがあり。
そこに、くたびれたエプロンをかけた店員が、いかにも疲れたような顔で、ぞんざいに接客していた。
俺達がカウンターの前に来ても、「お待たせしました」どころか、「いらっしゃいませ」もなく。
「いくつ?」
と、尋ねてきた。
え、いくつ?
「何にしますか?」とかじゃかいの?つーか、メニューは何処に?
その時、俺は気づいた。
周囲で、お粥を食べているお客人達。
彼らはみな、誰も、同じメニューを口にしているのだ。
もしかしてこのお店、一つしかメニューがないのか。
それなら、「何にするか?」じゃなくて、「いくつ?」と質問する、その理由も理解出来る。
…ぞんざいな態度なのは、いただけないが。
成程、アレだな、きっと。
ほら、昔ながらの老舗の有名店ってさ、職人気質の、愛想のない店主がいることって、あるじゃん?
老舗だからって、一応客商売なんだからさぁ。
最低限の愛想ってものは、必要だと思うけどね。
しょうがない。そういうお店もある。
「えーと…。二人だから、二つ…」
「二杯ね。じゃあお代…。…え?」
「は?」
その時、愛想の悪い店員は、ぽかんとしてこちらを見つめていた。
…。
…なんすか?



