ーーーーー…一方、その頃。
ルーデュニア聖王国、イーニシュフェルト魔導学院では。
マシュリタクシーに乗って、全員揃って、無事にジャマ王国から戻ってきた。
しかも、五体満足で、だぞ。
これはもう、奇跡と言っても良いくらいの大金星だ。
従って…
「ふ…。ふへらはぁおぇ…」
「学院長、大丈夫?」
「足元が…ふらふらして…。ふらふらしてるよ〜…」
千鳥足で、目を回しているシルナのことなんて…。…取るに足らない問題だな。
よし。放っとこう。
そして。
「ナジュ君が無事に戻ってきてくれて、本当に良かった…」
マシュリタクシーから降りた天音は、涙ぐまんばかりに、そう呟いた。
そんな天音に、ナジュはいつもの軽口で答えた。
「大袈裟ですね、天音さんは…。僕は不死身なんだから、どうせ…」
「『どうせ』って言うのやめて。心配してたんだから。僕だけじゃないよ。学院長先生達も、それに生徒達も、君が戻ってくるのをずっと待ってたんだから」
「あ、そ…。…そうですか。…それはまぁ、申し訳なかったと思ってますよ」
珍しく、天音に強い口調で諭されて、ちょっとたじろいでいるナジュ。
それだけ、天音に心配をかけたんだよ。お前は。
反省して、今後は勝手に学院からいなくなるんじゃないぞ。
お前は、このイーニシュフェルト魔導学院に必要な存在なんだからな。
…一方。
「ふぅ。髪が乱れました」
戻ってきたことに関して、特に感慨もないらしいイレース。
千鳥足の誰かさんと違って、確かな足取りでマシュリの背中から降りると。
さっさと手櫛で髪を整え、何事もなかったように、
「さぁ。明日の授業の準備をしなくては」
…あっという間に、通常運転に戻った。
はやっ…。
それから、マシュリも。
パンと手を打って、くるりと一回転。
猫の姿、いろりの姿に『変化』した。
「僕も、そろそろ中庭に行かないと」
「中庭…?」
「生徒がおやつをくれる時間なんだ」
あ、そう…。良かったな。
「今日のちゅちゅ〜るは何味かな…」
舌なめずりをしながら、おやつをもらいに、たたたっと走り出すマシュリ…改め、いろりだった。
今回、マシュリも凄く頑張ってくれたからな。
それに、ジャマ王国まで送迎してくれたし…。
今度マシュリ用に、プラチナ猫缶を買ってきておいてやるよ。
俺が、自腹でな。
乗車賃代わりってことで。
…すると。
「あっ…!!」
「ん?」
一人の生徒が、俺達の近くを通りかかった。
女子生徒だった。
彼女は俺達を…と言うか、令月とすぐりを見つめて、その場に固まっていた。
…ツキナだ。
令月とすぐりが帰ってくるのを、首を長くして待っていた…。
感動の、再会の瞬間である。
ルーデュニア聖王国、イーニシュフェルト魔導学院では。
マシュリタクシーに乗って、全員揃って、無事にジャマ王国から戻ってきた。
しかも、五体満足で、だぞ。
これはもう、奇跡と言っても良いくらいの大金星だ。
従って…
「ふ…。ふへらはぁおぇ…」
「学院長、大丈夫?」
「足元が…ふらふらして…。ふらふらしてるよ〜…」
千鳥足で、目を回しているシルナのことなんて…。…取るに足らない問題だな。
よし。放っとこう。
そして。
「ナジュ君が無事に戻ってきてくれて、本当に良かった…」
マシュリタクシーから降りた天音は、涙ぐまんばかりに、そう呟いた。
そんな天音に、ナジュはいつもの軽口で答えた。
「大袈裟ですね、天音さんは…。僕は不死身なんだから、どうせ…」
「『どうせ』って言うのやめて。心配してたんだから。僕だけじゃないよ。学院長先生達も、それに生徒達も、君が戻ってくるのをずっと待ってたんだから」
「あ、そ…。…そうですか。…それはまぁ、申し訳なかったと思ってますよ」
珍しく、天音に強い口調で諭されて、ちょっとたじろいでいるナジュ。
それだけ、天音に心配をかけたんだよ。お前は。
反省して、今後は勝手に学院からいなくなるんじゃないぞ。
お前は、このイーニシュフェルト魔導学院に必要な存在なんだからな。
…一方。
「ふぅ。髪が乱れました」
戻ってきたことに関して、特に感慨もないらしいイレース。
千鳥足の誰かさんと違って、確かな足取りでマシュリの背中から降りると。
さっさと手櫛で髪を整え、何事もなかったように、
「さぁ。明日の授業の準備をしなくては」
…あっという間に、通常運転に戻った。
はやっ…。
それから、マシュリも。
パンと手を打って、くるりと一回転。
猫の姿、いろりの姿に『変化』した。
「僕も、そろそろ中庭に行かないと」
「中庭…?」
「生徒がおやつをくれる時間なんだ」
あ、そう…。良かったな。
「今日のちゅちゅ〜るは何味かな…」
舌なめずりをしながら、おやつをもらいに、たたたっと走り出すマシュリ…改め、いろりだった。
今回、マシュリも凄く頑張ってくれたからな。
それに、ジャマ王国まで送迎してくれたし…。
今度マシュリ用に、プラチナ猫缶を買ってきておいてやるよ。
俺が、自腹でな。
乗車賃代わりってことで。
…すると。
「あっ…!!」
「ん?」
一人の生徒が、俺達の近くを通りかかった。
女子生徒だった。
彼女は俺達を…と言うか、令月とすぐりを見つめて、その場に固まっていた。
…ツキナだ。
令月とすぐりが帰ってくるのを、首を長くして待っていた…。
感動の、再会の瞬間である。



