10分後。
「戻りましたー」
「おう…お帰り」
「なんかいつもと景色が違うなーと思ったら、ここ、そういえばキルディリア魔王国の王宮なんですよね」
「…」
お前って奴は。
忘れてたのかよ。
「見たことないくらい、良いお風呂でしたよ。どうぞ、キュレムさんも」
「おー…。ちょっとひとっ風呂浴びてくるわ」
まぁ、シャワーで済ませるんだけどな。朝だし。
着替えなどは持ってこなくても、全部クローゼットの中に入れてあった。
ふわっふわの大きなバスタオルも、みんな新品。
すげーな。勿体ないんだけど?
しかも。
「…うほぇあ…」
そのバスルームを見て、俺は思わず変な声が出てしまった。
紫水晶の間、というだけあって。
バスルームのタイルも、壁も、天井も、バスタブも、シャワーも全部、透明な紫色で統一されている。
しかも広い。バスルームだけで、もう俺の部屋と同じくらい広い。
風呂の中で踊れるんじゃね?これ。
逆に落ち着かないだろ。この広さ。
さながら、ラブホテルのバスルームのような…。
…いや、行ったことないから、知らんけど。
なんとも心地よい湯温のシャワーを浴び、キルディリア側が用意してくれた服に着替えた。
「はー…。落ち着かない風呂だった…」
「あ。お帰りなさい。お茶淹れてますよ。…ティーバッグですけど」
俺が風呂から上がると、ルイーシュがマグカップに、紅茶を淹れてくれていた。
「おぉ…悪いな…」
「めっちゃ種類あるんですよ、お茶。ほら。ハーブティー、ローズティー、ハイビスカスティー、ピーチティー…」
ルイーシュは、何種類ものティーバッグがぎっちりと詰まった箱を見せてくれた。
おぉ…。本当だ。
他にもグレープティーとかベリーティーとか、緑茶やほうじ茶や抹茶の他。
いかにも高そうなドリップコーヒー、コーヒー豆、コーヒー豆を挽く為のミルまである。
キッチンにある冷蔵庫には、各種のワインやビール、ウィスキーやブランデーまで備えられていた。
勿論、ソフトドリンクもたくさん揃えてある。
…カラオケのドリンクバーかな?
お茶と一緒にどうぞと言わんばかりに、個包装のパウンドケーキやクッキーやバームクーヘンなどのお茶菓子も、お洒落な籠に入れられて置いてあった。
あ、チョコもある…。…学院長は喜びそうだな。
「…で、ルイーシュは何茶を淹れたんだ?」
「俺は普通の、アールグレイティーですけど」
「ふーん…」
まぁ、これだけたくさん種類があると、逆に迷うもんな。
たくさん種類はあっても、最終的に選ぶのは結局、一番飲み慣れた、一番無難そうな味のお茶を選んでしまう。
これって、あるあるだよな。
「じゃあ、俺のこれも?」
俺は、ルイーシュから手渡されたティーカップを見下ろした。
ほかほかと湯気を立てる、美味しそうなお茶。
「それはパイナップルティーです」
「あぁ、パイナップル…。…って、パイナップル…!?」
…何淹れちゃってくれてんの?
あるの?パイナップルティー。そんなの実在すんの?
そういえば、紅茶にしてはやたらと酸味が強そうな匂いが漂ってるな、と思ってたんだ。
…パイナップルの匂いだ。これ。
「いやぁ、俺も気になったんですけどね。でも変な味だったら嫌だなと思って…」
「俺で実験しようとすんじゃねぇよ」
「どうですか?美味しいです?」
「…ったく…」
ずずず。
…うん。
「…意外と悪くないぞ?」
「本当ですか?それじゃ、次は俺もそれを飲もう」
パイナップルの、甘酸っぱい風味があって…意外と美味しい。
マジか…。パイナップルティーって、割とアリだな…。
「戻りましたー」
「おう…お帰り」
「なんかいつもと景色が違うなーと思ったら、ここ、そういえばキルディリア魔王国の王宮なんですよね」
「…」
お前って奴は。
忘れてたのかよ。
「見たことないくらい、良いお風呂でしたよ。どうぞ、キュレムさんも」
「おー…。ちょっとひとっ風呂浴びてくるわ」
まぁ、シャワーで済ませるんだけどな。朝だし。
着替えなどは持ってこなくても、全部クローゼットの中に入れてあった。
ふわっふわの大きなバスタオルも、みんな新品。
すげーな。勿体ないんだけど?
しかも。
「…うほぇあ…」
そのバスルームを見て、俺は思わず変な声が出てしまった。
紫水晶の間、というだけあって。
バスルームのタイルも、壁も、天井も、バスタブも、シャワーも全部、透明な紫色で統一されている。
しかも広い。バスルームだけで、もう俺の部屋と同じくらい広い。
風呂の中で踊れるんじゃね?これ。
逆に落ち着かないだろ。この広さ。
さながら、ラブホテルのバスルームのような…。
…いや、行ったことないから、知らんけど。
なんとも心地よい湯温のシャワーを浴び、キルディリア側が用意してくれた服に着替えた。
「はー…。落ち着かない風呂だった…」
「あ。お帰りなさい。お茶淹れてますよ。…ティーバッグですけど」
俺が風呂から上がると、ルイーシュがマグカップに、紅茶を淹れてくれていた。
「おぉ…悪いな…」
「めっちゃ種類あるんですよ、お茶。ほら。ハーブティー、ローズティー、ハイビスカスティー、ピーチティー…」
ルイーシュは、何種類ものティーバッグがぎっちりと詰まった箱を見せてくれた。
おぉ…。本当だ。
他にもグレープティーとかベリーティーとか、緑茶やほうじ茶や抹茶の他。
いかにも高そうなドリップコーヒー、コーヒー豆、コーヒー豆を挽く為のミルまである。
キッチンにある冷蔵庫には、各種のワインやビール、ウィスキーやブランデーまで備えられていた。
勿論、ソフトドリンクもたくさん揃えてある。
…カラオケのドリンクバーかな?
お茶と一緒にどうぞと言わんばかりに、個包装のパウンドケーキやクッキーやバームクーヘンなどのお茶菓子も、お洒落な籠に入れられて置いてあった。
あ、チョコもある…。…学院長は喜びそうだな。
「…で、ルイーシュは何茶を淹れたんだ?」
「俺は普通の、アールグレイティーですけど」
「ふーん…」
まぁ、これだけたくさん種類があると、逆に迷うもんな。
たくさん種類はあっても、最終的に選ぶのは結局、一番飲み慣れた、一番無難そうな味のお茶を選んでしまう。
これって、あるあるだよな。
「じゃあ、俺のこれも?」
俺は、ルイーシュから手渡されたティーカップを見下ろした。
ほかほかと湯気を立てる、美味しそうなお茶。
「それはパイナップルティーです」
「あぁ、パイナップル…。…って、パイナップル…!?」
…何淹れちゃってくれてんの?
あるの?パイナップルティー。そんなの実在すんの?
そういえば、紅茶にしてはやたらと酸味が強そうな匂いが漂ってるな、と思ってたんだ。
…パイナップルの匂いだ。これ。
「いやぁ、俺も気になったんですけどね。でも変な味だったら嫌だなと思って…」
「俺で実験しようとすんじゃねぇよ」
「どうですか?美味しいです?」
「…ったく…」
ずずず。
…うん。
「…意外と悪くないぞ?」
「本当ですか?それじゃ、次は俺もそれを飲もう」
パイナップルの、甘酸っぱい風味があって…意外と美味しい。
マジか…。パイナップルティーって、割とアリだな…。



