神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

ルイーシュの言ってることは、半分くらいが嘘だったが。

それでも、ルイーシュの大根役者ぶりに、入国審査官はすっかり騙されてくれたようで。

涙ぐまんばかりに、

「大変な思いをされたんですね。でも、もう大丈夫ですから。我がキルディリア魔王国に来たからには…魔導師様に、肩身の狭い思いはさせませんから」

「本当ですか?俺達、亡命しても良いんですね?」

「はい…!勿論です。魔導師様達が、我が国を第二の故郷として、ご活躍されることを心から期待しております」

…期待してくれてるところ悪いんだけど。

スパイなんだよな、俺達…。なんか申し訳ねぇよ。

ともあれ。

こうして、キルディリア魔王国への潜入は、思った以上にすんなりと果たされた。

上手く行き過ぎて怖い、って奴だな。