「天使同士で争うことは、私としても本意ではありません」
智天使ケルビムは、目を伏せてそう言った。
あんたが争うことを望んでなくても、他の二人の三大天使も、同じ意見とは限らないからな。
「何とか、セラフィムとソロネを説得したいと考えていますが…」
「説得ね…。果たして応じてくれるのか?」
「それは…。…分かりません。ですが、これ以上あなた方人間に、迷惑をかけるつもりは…」
…そう言ってもらえるのは、有り難いがな。
でも、争いの渦中にベリクリーデがいる限り。
避けたくても、避けられないことがある。
だから、これだけは言っておく。
「…俺はな、あんたらの内輪揉めなんてどうでも良い」
好き勝手争ってくれ。天使同士で、勝手にな。
「ただ、ベリクリーデを悲しませたり…傷つけたりすることは、絶対に許さない」
それだけだ。俺が言いたいのは。
今度、ベリクリーデを泣かせるような真似をしてみろ。
「今度そんなことをしてみろ…。クロティルダのみならず…智天使ケルビム、お前の羽根も、1枚残らず毟ってやるからな」
「ひうっ…」
ケルビムは、びくっとして震え上がった。
良いか、俺は本気だからな。覚えとけよ。
ハゲ頭ならぬ、ハゲ翼にしてやる。
俺はやると言ったらやるぞ。絶対に。
「こえー…。ジュリスの奴、天使を脅してるぞ」
「罰当たりですね」
うるせぇ。
「だ…大丈夫です。…クロティルダ」
智天使ケルビムは、自らの部下であるクロティルダに声をかけた。
「なんだ」
「聖神ルデスの写し身…。…ベリクリーデさんのことを守ってあげてください。…今度こそ、あなたの望むままに」
「言われなくても」
クロティルダは、きっぱりとそう答えた。
あぁ、そうかい。
それじゃ、もう二度と勝手にいなくなるなよ。
「…それでは、皆さん。またいつか」
言いたいことだけ言って。
智天使ケルビムは、ふわりとその場に羽ばたき。
瞬く間に、煙のように姿を消した。
…帰ったか。
…三大天使を説得、ね。
ケルビムが、セラフィムとソロネを説得して…シルナ・エインリーからも、ベリクリーデからも手を引くと約束してくれれば、それに越したことはないのだが。
果たして…そう上手く行くかどうか…。
…いや、仮に上手く行かなかったとしても。
「…ベリクリーデ」
「ふぇ?」
俺は、間抜けな顔でこてん、と首を傾げるベリクリーデを見つめた。
…お前を、絶対に誰にも傷つけさせはしないからな。
智天使ケルビムは、目を伏せてそう言った。
あんたが争うことを望んでなくても、他の二人の三大天使も、同じ意見とは限らないからな。
「何とか、セラフィムとソロネを説得したいと考えていますが…」
「説得ね…。果たして応じてくれるのか?」
「それは…。…分かりません。ですが、これ以上あなた方人間に、迷惑をかけるつもりは…」
…そう言ってもらえるのは、有り難いがな。
でも、争いの渦中にベリクリーデがいる限り。
避けたくても、避けられないことがある。
だから、これだけは言っておく。
「…俺はな、あんたらの内輪揉めなんてどうでも良い」
好き勝手争ってくれ。天使同士で、勝手にな。
「ただ、ベリクリーデを悲しませたり…傷つけたりすることは、絶対に許さない」
それだけだ。俺が言いたいのは。
今度、ベリクリーデを泣かせるような真似をしてみろ。
「今度そんなことをしてみろ…。クロティルダのみならず…智天使ケルビム、お前の羽根も、1枚残らず毟ってやるからな」
「ひうっ…」
ケルビムは、びくっとして震え上がった。
良いか、俺は本気だからな。覚えとけよ。
ハゲ頭ならぬ、ハゲ翼にしてやる。
俺はやると言ったらやるぞ。絶対に。
「こえー…。ジュリスの奴、天使を脅してるぞ」
「罰当たりですね」
うるせぇ。
「だ…大丈夫です。…クロティルダ」
智天使ケルビムは、自らの部下であるクロティルダに声をかけた。
「なんだ」
「聖神ルデスの写し身…。…ベリクリーデさんのことを守ってあげてください。…今度こそ、あなたの望むままに」
「言われなくても」
クロティルダは、きっぱりとそう答えた。
あぁ、そうかい。
それじゃ、もう二度と勝手にいなくなるなよ。
「…それでは、皆さん。またいつか」
言いたいことだけ言って。
智天使ケルビムは、ふわりとその場に羽ばたき。
瞬く間に、煙のように姿を消した。
…帰ったか。
…三大天使を説得、ね。
ケルビムが、セラフィムとソロネを説得して…シルナ・エインリーからも、ベリクリーデからも手を引くと約束してくれれば、それに越したことはないのだが。
果たして…そう上手く行くかどうか…。
…いや、仮に上手く行かなかったとしても。
「…ベリクリーデ」
「ふぇ?」
俺は、間抜けな顔でこてん、と首を傾げるベリクリーデを見つめた。
…お前を、絶対に誰にも傷つけさせはしないからな。



