胃の中のものを全部吐いて、ちょっとスッキリしたので。
「よし…。上陸前に一回、今後の打ち合わせをしておこうぜ」
「波が激しいから、甲板に出るのは禁止だそうですよ。つまらないですよねー」
「おい。話を聞けって」
俺達、これからスパイしに行くんだぜ。
遊びに行くんじゃないんだ。分かってるか?なぁ。
「はい、何ですか」
何ですかじゃなくて。
「これからのことだよ。キルディリア魔王国に。スパイしに行くの」
「えぇ、そうですね」
ちゃんと分かってるんだな。よろしい。
「打ち合わせ通り…。まず、キルディリア魔王国に着いたら、そのまま入国検問所とやらに誘導されるそうだから、そこに向かう」
「はい」
「で、そこで、素直に身分を明かす。俺達がルーデュニア聖王国の、聖魔騎士団から来た魔導師だってことを、キルディリアに亡命しに来たってことを、入国審査官に包み隠さず伝えるんだ」
ジュリスやベリクリーデちゃんや、無闇君やシュニィちゃんと違うのは、その点。
俺達は、正体を隠してキルディリア魔王国に潜入した彼らとは違う。
例の入国審査の時点で、身分と名前を明かし。
キルディリア魔王国に亡命を求めに来た、ってことを伝えるのだ。
その時点で、俺達のスパイ任務が始まる。
「それで、素直に亡命させてくれますかね?」
「さぁ、どうかね…。そんなに物分かりの良い入国審査官なら良いが」
シュニィ達の話を聞く限り。
結構お役所主義って言うか、杓子定規な感じの対応をされたってことだから。
「どうも!亡命しに来ました!」なんて言ったら。
「はぁ?何言ってんのお前ら?」って言われるかも。
「まぁ、一悶着、二悶着くらいはあるかもな…」
さすがに、入国検問所でバトルが勃発、ってことはないだろうが。
多少の揉め事くらいは、覚悟しておいた方が良いかもな。
「何なら、入国拒否されて、ルーデュニア聖王国に送り返されるかもしれませんね」
「マジかよ。ここまで来てとんぼ返りとか…」
情けないにも程がある。
いや、それはそれで、俺達にとっては平穏だけどな。
「じゃあ…まぁ、一応亡命が認められた仮定で話を続けるが」
「はい」
「仮に亡命成功したら、頑張って上級魔導師に認定してもらう」
「…してもらえますかね?」
…さぁ。
学院長は、「君達の実力なら、間違いなく上級魔導師に認定されるはずだよ」とか言ってたが。
…本当かねぇ?
「ルイーシュは空間魔法を見せれば、問題なく上級魔導師認定されるだろうけど…」
俺はどうかね。
俺は魔弾使い…マギアシューターだからな。
キルディリア魔王国で、マギアシューターがどういう扱いをされてるのか知らないから、何とも言えない。
「マギアシューター?プッ、使えねww」って、半笑いで拒否されるかも。
「俺が駄目だったら、ルイーシュ。お前だけでも上級魔導師に…」
「いや、キュレムさんがもし拒否されたら、俺も拒否しますから。辞退します」
おい。何言ってんの。
「何でだよ?」
「何でだよ、じゃありませんよ。キルディリア魔王国では、あなたが唯一の味方ですよ?足並みが揃わなかったら、スパイ活動どころじゃありませんよ」
あぁ…うん、それはそうなんだけど…。
「あと、キュレムさんがいなかったら、どうせ俺のやる気が出ないんで」
「…お前なぁ…」
「ってな訳で、俺にやる気を出させたいなら、あなたも死に物狂いで上級魔導師になってください」
…マジかよ。
俺が無理だったら、せめてルイーシュだけでも…と思ってたけど。
ルイーシュの我儘により、それどころじゃなさそうだ。
「よし…。上陸前に一回、今後の打ち合わせをしておこうぜ」
「波が激しいから、甲板に出るのは禁止だそうですよ。つまらないですよねー」
「おい。話を聞けって」
俺達、これからスパイしに行くんだぜ。
遊びに行くんじゃないんだ。分かってるか?なぁ。
「はい、何ですか」
何ですかじゃなくて。
「これからのことだよ。キルディリア魔王国に。スパイしに行くの」
「えぇ、そうですね」
ちゃんと分かってるんだな。よろしい。
「打ち合わせ通り…。まず、キルディリア魔王国に着いたら、そのまま入国検問所とやらに誘導されるそうだから、そこに向かう」
「はい」
「で、そこで、素直に身分を明かす。俺達がルーデュニア聖王国の、聖魔騎士団から来た魔導師だってことを、キルディリアに亡命しに来たってことを、入国審査官に包み隠さず伝えるんだ」
ジュリスやベリクリーデちゃんや、無闇君やシュニィちゃんと違うのは、その点。
俺達は、正体を隠してキルディリア魔王国に潜入した彼らとは違う。
例の入国審査の時点で、身分と名前を明かし。
キルディリア魔王国に亡命を求めに来た、ってことを伝えるのだ。
その時点で、俺達のスパイ任務が始まる。
「それで、素直に亡命させてくれますかね?」
「さぁ、どうかね…。そんなに物分かりの良い入国審査官なら良いが」
シュニィ達の話を聞く限り。
結構お役所主義って言うか、杓子定規な感じの対応をされたってことだから。
「どうも!亡命しに来ました!」なんて言ったら。
「はぁ?何言ってんのお前ら?」って言われるかも。
「まぁ、一悶着、二悶着くらいはあるかもな…」
さすがに、入国検問所でバトルが勃発、ってことはないだろうが。
多少の揉め事くらいは、覚悟しておいた方が良いかもな。
「何なら、入国拒否されて、ルーデュニア聖王国に送り返されるかもしれませんね」
「マジかよ。ここまで来てとんぼ返りとか…」
情けないにも程がある。
いや、それはそれで、俺達にとっては平穏だけどな。
「じゃあ…まぁ、一応亡命が認められた仮定で話を続けるが」
「はい」
「仮に亡命成功したら、頑張って上級魔導師に認定してもらう」
「…してもらえますかね?」
…さぁ。
学院長は、「君達の実力なら、間違いなく上級魔導師に認定されるはずだよ」とか言ってたが。
…本当かねぇ?
「ルイーシュは空間魔法を見せれば、問題なく上級魔導師認定されるだろうけど…」
俺はどうかね。
俺は魔弾使い…マギアシューターだからな。
キルディリア魔王国で、マギアシューターがどういう扱いをされてるのか知らないから、何とも言えない。
「マギアシューター?プッ、使えねww」って、半笑いで拒否されるかも。
「俺が駄目だったら、ルイーシュ。お前だけでも上級魔導師に…」
「いや、キュレムさんがもし拒否されたら、俺も拒否しますから。辞退します」
おい。何言ってんの。
「何でだよ?」
「何でだよ、じゃありませんよ。キルディリア魔王国では、あなたが唯一の味方ですよ?足並みが揃わなかったら、スパイ活動どころじゃありませんよ」
あぁ…うん、それはそうなんだけど…。
「あと、キュレムさんがいなかったら、どうせ俺のやる気が出ないんで」
「…お前なぁ…」
「ってな訳で、俺にやる気を出させたいなら、あなたも死に物狂いで上級魔導師になってください」
…マジかよ。
俺が無理だったら、せめてルイーシュだけでも…と思ってたけど。
ルイーシュの我儘により、それどころじゃなさそうだ。



