広々としたリビングの中に、画用紙を段ボールに貼り付けて作った、等身大のマネキン人形が置いてあった。
しかも、無数に。
マネキン人形は、バンダナらしきものを頭部に巻き、ご丁寧に武器…。
チラシを丸めて作った、細長い棒を片手に握っていた。
…何これ?
俺とシルナが、呆気に取られていると。
俺達の来訪に気づかない、ルシェリート家の面々は。
「てぁーっ!」
「そうだ!上手いぞ、アイナ!」
「せーばい!とーばつ!かくほーっ!」
舌足らずに叫びながら。
アイナは、小さな足でちょこちょこと、マネキンに駆け寄り。
新聞紙を丸めて作った剣(ご丁寧に、刀身に銀色の折り紙が貼ってある)を振りかぶって。
マネキンの頭を、ぺしん、ぺしんと殴打。
アイナの一撃を受けて、こてん、こてん、と次々に倒れるマネキン。
「きゃっ、きゃっ」
それを見て、歓声をあげる、幼いレグルス君。
えーっと…。
…何これ?
やがてアイナは、全てのマネキンを退治して。
「とーばつかんりょー!」
良いお仕事をした、と汗を拭う仕草を見せた。
可愛い。可愛いんだけど。
…でも、何やってんの?
俺とシルナが、呆気に取られていると。
「…むっ?アイナ、新手が来たようだぞ」
アトラスが、俺達が立ち尽くしていることに気づいた。
あ、新手?
「さぁ、次はあちらだ!」
ちょ、アトラス。けしかけないでくれって。
「われこそは、あくをほろぼすゆーしやなり!」
アイナは舌足らずに、正義のヒーローみたいな台詞を叫び。
新聞剣を両手で握って、シルナに襲いかかった。
「せーばい!」
「ひぇぇぇ!?」
反射神経がおじいちゃんのシルナは、突然のことに一歩も動けず。
「せーばい、さんぞくせーばい!」
「いたたたた!ちょ、アイナちゃん。ちがっ、山賊じゃない。私はがくいんちょ…いたたた!」
「きゃっ、きゃっ」
剣を何度も振り被るアイナ。
けしかけるアトラス。
歓声をあげるレグルス。
「いやぁぁぁ!成敗されちゃうぅぅ!」
…で、悲鳴をあげるシルナ。
「やっぱり、悪は滅びるさだめなんだな…」
「ちょっと羽久!感心してないで…いたた!ちょ、アイナちゃん。止めてってば〜っ!!」
「えいっ、えいっ!」
「うわぁぁん!ケーキを届けに来ただけなのに〜っ!!」
シルナ…。
…お前のことは、忘れないよ。
しかも、無数に。
マネキン人形は、バンダナらしきものを頭部に巻き、ご丁寧に武器…。
チラシを丸めて作った、細長い棒を片手に握っていた。
…何これ?
俺とシルナが、呆気に取られていると。
俺達の来訪に気づかない、ルシェリート家の面々は。
「てぁーっ!」
「そうだ!上手いぞ、アイナ!」
「せーばい!とーばつ!かくほーっ!」
舌足らずに叫びながら。
アイナは、小さな足でちょこちょこと、マネキンに駆け寄り。
新聞紙を丸めて作った剣(ご丁寧に、刀身に銀色の折り紙が貼ってある)を振りかぶって。
マネキンの頭を、ぺしん、ぺしんと殴打。
アイナの一撃を受けて、こてん、こてん、と次々に倒れるマネキン。
「きゃっ、きゃっ」
それを見て、歓声をあげる、幼いレグルス君。
えーっと…。
…何これ?
やがてアイナは、全てのマネキンを退治して。
「とーばつかんりょー!」
良いお仕事をした、と汗を拭う仕草を見せた。
可愛い。可愛いんだけど。
…でも、何やってんの?
俺とシルナが、呆気に取られていると。
「…むっ?アイナ、新手が来たようだぞ」
アトラスが、俺達が立ち尽くしていることに気づいた。
あ、新手?
「さぁ、次はあちらだ!」
ちょ、アトラス。けしかけないでくれって。
「われこそは、あくをほろぼすゆーしやなり!」
アイナは舌足らずに、正義のヒーローみたいな台詞を叫び。
新聞剣を両手で握って、シルナに襲いかかった。
「せーばい!」
「ひぇぇぇ!?」
反射神経がおじいちゃんのシルナは、突然のことに一歩も動けず。
「せーばい、さんぞくせーばい!」
「いたたたた!ちょ、アイナちゃん。ちがっ、山賊じゃない。私はがくいんちょ…いたたた!」
「きゃっ、きゃっ」
剣を何度も振り被るアイナ。
けしかけるアトラス。
歓声をあげるレグルス。
「いやぁぁぁ!成敗されちゃうぅぅ!」
…で、悲鳴をあげるシルナ。
「やっぱり、悪は滅びるさだめなんだな…」
「ちょっと羽久!感心してないで…いたた!ちょ、アイナちゃん。止めてってば〜っ!!」
「えいっ、えいっ!」
「うわぁぁん!ケーキを届けに来ただけなのに〜っ!!」
シルナ…。
…お前のことは、忘れないよ。



