神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

き…気づいてたのか。

そりゃまぁ…さすがに気づくよなぁ。

見たくなくても、視界に入るよ。

「いや、えーと…。…ちょっと様子見に」

「何の様子見です。暇なんですか」

…突き刺さるわぁ〜…。

「失敬ですね。一人で学院を回すのは大変だろうと、様子を見に来ただけなのに」

と、ルイーシュ。

「そうですか。しかし、その心配は必要ありません」

「そうなんですか?」

「えぇ。…普段から、特にパンダ学院長など、バリバリとササを食べているばかりで、居ないも同然ですからね」

だってさ、学院長。言われてるぞ?

ササって。

「ですが、羽久さんや天音さん達までいないのは、少々面倒ですね」

彼らが担当している授業、イレースちゃんが代わってるんだろ?

そりゃ大変だろうよ。

「苦労してんな、イレースちゃん…。同情するよ。イレースちゃんが一人でがんばっ、」

「…そういえば、あなた達、ここの卒業生でしたね?」

…え?

なんか、急激に…。…嫌な予感が。

「い…。一応…」

「それじゃ、授業の内容は当然分かりますよね。宿題の採点をお願いします」

と、言うなり。

イレースちゃんは、学年の生徒全員分の分厚いノートの束を、ズシッ、と手渡してきた。

重っ。

「ちょ、まっ、俺達一応、部外者で、」

「この際、手を貸してくれるなら、部外者だろうと猫だろうと不審者だろうと、何でも構いません」 

構えよ。

「一時間以内に終わらせてくださいね。他にも頼みたいこと、たくさんあるので」

「…」

「…」

俺は、分厚いノートの束を抱いて、呆気に取られて、ルイーシュと見つめ合った。

…。

…マジ?