神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

ーーーーー…一方、こちらは。

アーリヤット皇国領の各地で起きている、アーリヤット人とキルディリア国軍との対立を。

何とか止め、これ以上の暴力行為を阻止しようと、俺とベリクリーデ、無闇とクュルナの四人で尽力している訳だが…。





「ジュリス、こっちこっち。こっちだよ」

「おい、ちょ…待てって、ベリクリーデ」

ベリクリーデが、ぐいぐいと俺の腕を引っ張ってくる。

こら、やめなさい。腕が。腕がもげる。

「さっきから何なんだよ。一体どうしたんだ?」

これから、一旦天音とナジュのいる野戦病院に戻って。

経過報告と、それに無闇達の状況も聞こうと思っていたんだが?

それなのに、ベリクリーデがてくてくと歩き出してしまった。

「こっちで、人が揉めてる気がする」

「お前な…。こんな状況でさえ、『気がする』だけで動くのはやめ、」

「そこにいるのは分かってるんだぞ!早く出てこい!」

「!?」

突然、びっくりするような怒声が聞こえてきた。

な…何事だ?