…と、
意気込んだのは良いものの。
1分後、窮地に立たされていたのは…。…俺と『八千代』の方だった。
…あれ?もしかして俺、口程にもない感じ?
「遅いです」
「ちっ…」
これで何度目になるだろうか。
『八千代』は隙を狙って、『玉響』に小太刀の一撃を撃ち込もうとするのだが。
寸前で『玉響』の糸に阻まれ、近づけない。
…それどころか。
「っ!」
攻撃に失敗し、一歩引こうとした、『八千代』の退路を塞ぐかのように。
鋭い『玉響』の糸が、束になって『八千代』に迫っていた。
『八千代』は小太刀を振るって、その糸を両断した。
しかし、『八千代』が咄嗟に反応出来たのは、そこまでだった。
僅かに体勢を崩したところに、更に追撃の糸が、今にも『八千代』の身体を貫こうとしていた。
…させない。
「『八千代』!」
俺は糸を飛ばし、『八千代』の身体をぐるぐる巻きにして、思いっきり引っ張った。
…危ないところだった。
すんでのところで、『八千代』を無傷で回収出来た。
あの糸に、ほんの少しでも触れてはならない。
間違いなく、あの糸には毒が塗ってあるからだ。
俺が糸を外すと、『八千代』は再び、立ち上がって小太刀を構えた。
「…ごめん、しくじった」
「いーから」
謝ってる場合じゃないから。とゆーか、君一人の責任じゃないから。
二人で戦ってるんだからさ。
…すると。
「…『八千歳』先輩」
『玉響』はゆらりと、こちらを睨みつけるように見つめた。
「今、なんで助けたんですか?」
「…は?」
何?なんか言った?
「放っておけば、今、『八千代』先輩は僕に殺されてましたよ。なんで助けたんですか?」
「…」
なんで…って言われても。
…なんでなんだろーね?
改めて聞かれると、返事が出来ないや。
俺の中で、「助けない」って選択肢がなかったんだろうね。
まぁ、でも、学院長せんせーや、羽久せんせー流に言うと。
「仲間だからだよ」
咄嗟に身体が動く理由なんて、それしかないでしょ。
しかし、『玉響』はその返事が気に入らなかったらしく。
「…随分と仲良しなんですね」
嫌味をたっぷりと込めて、俺達にそう言った。
「頭領様の話によると、あなた達はずっといがみ合い、憎み合っていたと聞いていますが」
「…」
「いつの間に、そんなに仲良くなったんですか?」
…さぁ、いつの間にだろーね?
気づいたら、そうなってたってだけで…。
意気込んだのは良いものの。
1分後、窮地に立たされていたのは…。…俺と『八千代』の方だった。
…あれ?もしかして俺、口程にもない感じ?
「遅いです」
「ちっ…」
これで何度目になるだろうか。
『八千代』は隙を狙って、『玉響』に小太刀の一撃を撃ち込もうとするのだが。
寸前で『玉響』の糸に阻まれ、近づけない。
…それどころか。
「っ!」
攻撃に失敗し、一歩引こうとした、『八千代』の退路を塞ぐかのように。
鋭い『玉響』の糸が、束になって『八千代』に迫っていた。
『八千代』は小太刀を振るって、その糸を両断した。
しかし、『八千代』が咄嗟に反応出来たのは、そこまでだった。
僅かに体勢を崩したところに、更に追撃の糸が、今にも『八千代』の身体を貫こうとしていた。
…させない。
「『八千代』!」
俺は糸を飛ばし、『八千代』の身体をぐるぐる巻きにして、思いっきり引っ張った。
…危ないところだった。
すんでのところで、『八千代』を無傷で回収出来た。
あの糸に、ほんの少しでも触れてはならない。
間違いなく、あの糸には毒が塗ってあるからだ。
俺が糸を外すと、『八千代』は再び、立ち上がって小太刀を構えた。
「…ごめん、しくじった」
「いーから」
謝ってる場合じゃないから。とゆーか、君一人の責任じゃないから。
二人で戦ってるんだからさ。
…すると。
「…『八千歳』先輩」
『玉響』はゆらりと、こちらを睨みつけるように見つめた。
「今、なんで助けたんですか?」
「…は?」
何?なんか言った?
「放っておけば、今、『八千代』先輩は僕に殺されてましたよ。なんで助けたんですか?」
「…」
なんで…って言われても。
…なんでなんだろーね?
改めて聞かれると、返事が出来ないや。
俺の中で、「助けない」って選択肢がなかったんだろうね。
まぁ、でも、学院長せんせーや、羽久せんせー流に言うと。
「仲間だからだよ」
咄嗟に身体が動く理由なんて、それしかないでしょ。
しかし、『玉響』はその返事が気に入らなかったらしく。
「…随分と仲良しなんですね」
嫌味をたっぷりと込めて、俺達にそう言った。
「頭領様の話によると、あなた達はずっといがみ合い、憎み合っていたと聞いていますが」
「…」
「いつの間に、そんなに仲良くなったんですか?」
…さぁ、いつの間にだろーね?
気づいたら、そうなってたってだけで…。



