「ベリクリーデちゃんでさえ、頑張ってるっていうのに…」
「…どうなんでしょうかね?」
あ?
「彼女の場合、本当は戦争の経験があるのでは?」
「…どういうことだ?いつだよ?」
「さぁ、そこまでは。…すみません、忘れてください。何となくそう思っただけです」
…あ、そう。
まぁ…ベリクリーデちゃんも、色々と謎の多い子だからな。
いちいち詮索しない方が吉、というものだろう。
「俺は別に、特に心配はしてないですよ」
「え?」
「これまで何度となく、ルーデュニア聖王国が危機に見舞われたことはありましたけど。その度に学院長達は、何とか解決してきたじゃないですか」
…それは、まぁ。
…そうなんだけども。
「だから、今回もきっと何とかなりますよ」
「…そんな楽観的で良いのかよ?」
「どっちみち、作戦指揮官に戦力外通告された今の俺達に、何が出来るんですか?」
…何もないな。確かに。
それを言っちゃあ…おしめぇよ。
「だったら、カップ麺でも食べながら、彼らの無事を祈る方が、余程建設的なのでは?」
「…そうか…。…まぁ、そうかもな…」
本当に、いざとなったら。
俺達が潔く、キルディリア魔王国に投降して…スパイの罪を償えば良いだけだもんな。
そのくらい割り切ってた方が、気が楽かもしれない。
「それより俺は、学院の方が心配ですね」
え、学院?
俺達の母校でもある、イーニシュフェルト魔導学院のことだろう。
「…学院の方こそ、何の心配も要らんだろ?だって、イレースちゃんが残って…」
「だから心配なんですよ。今、学院にいる教師はイレースさんだけでしょう?…きっと、学院長がいないのを良いことに、超絶スパルタ授業を行ってますよ」
あっ…。
…やってそう。
鬼の居ぬ間に洗濯、ならぬ。
パンダの居ぬ間に教育大改造、とかやってそう。
「どうします?学院長が戻ってきたら、生徒が全員敬礼して挨拶したり、何かする度に『願います!』とか言ってたら…」
軍隊か、刑務所かな?
だが…あのラミッドフルスの鬼教官なら、やりそう。
あながちやりかねん…と、思ってしまうのが恐ろしいところ。
後輩達が…俺とルイーシュの後輩達が、軍人さながらの魔導師に…。
…。
「…つくづく、俺達、イレースちゃんがイーニシュフェルト魔導学院に来る前に卒業しておいて良かったな…」
「まったくですね」
自分の人生で、「幸運だな」と思ったことなんて、片手で数えられるくらいしかないけど。
イレースちゃんが、イーニシュフェルト魔導学院の教員になる前に、学院を卒業しておいて良かった。
…これだけは、俺の人生で大きな幸運だったと言わざるを得ない。
「…なんか心配になってきたから、これ食べ終わったら、学院の様子、見に行ってみるか?」
「良いですよ。ひまつぶ…いえ、母校への訪問も、OBの大切な役目ですもんね」
「お前今、暇潰し、って言わなかった?」
「気の所為ですよ」
そうか。
気の所為だってんなら…仕方ないな。
「…どうなんでしょうかね?」
あ?
「彼女の場合、本当は戦争の経験があるのでは?」
「…どういうことだ?いつだよ?」
「さぁ、そこまでは。…すみません、忘れてください。何となくそう思っただけです」
…あ、そう。
まぁ…ベリクリーデちゃんも、色々と謎の多い子だからな。
いちいち詮索しない方が吉、というものだろう。
「俺は別に、特に心配はしてないですよ」
「え?」
「これまで何度となく、ルーデュニア聖王国が危機に見舞われたことはありましたけど。その度に学院長達は、何とか解決してきたじゃないですか」
…それは、まぁ。
…そうなんだけども。
「だから、今回もきっと何とかなりますよ」
「…そんな楽観的で良いのかよ?」
「どっちみち、作戦指揮官に戦力外通告された今の俺達に、何が出来るんですか?」
…何もないな。確かに。
それを言っちゃあ…おしめぇよ。
「だったら、カップ麺でも食べながら、彼らの無事を祈る方が、余程建設的なのでは?」
「…そうか…。…まぁ、そうかもな…」
本当に、いざとなったら。
俺達が潔く、キルディリア魔王国に投降して…スパイの罪を償えば良いだけだもんな。
そのくらい割り切ってた方が、気が楽かもしれない。
「それより俺は、学院の方が心配ですね」
え、学院?
俺達の母校でもある、イーニシュフェルト魔導学院のことだろう。
「…学院の方こそ、何の心配も要らんだろ?だって、イレースちゃんが残って…」
「だから心配なんですよ。今、学院にいる教師はイレースさんだけでしょう?…きっと、学院長がいないのを良いことに、超絶スパルタ授業を行ってますよ」
あっ…。
…やってそう。
鬼の居ぬ間に洗濯、ならぬ。
パンダの居ぬ間に教育大改造、とかやってそう。
「どうします?学院長が戻ってきたら、生徒が全員敬礼して挨拶したり、何かする度に『願います!』とか言ってたら…」
軍隊か、刑務所かな?
だが…あのラミッドフルスの鬼教官なら、やりそう。
あながちやりかねん…と、思ってしまうのが恐ろしいところ。
後輩達が…俺とルイーシュの後輩達が、軍人さながらの魔導師に…。
…。
「…つくづく、俺達、イレースちゃんがイーニシュフェルト魔導学院に来る前に卒業しておいて良かったな…」
「まったくですね」
自分の人生で、「幸運だな」と思ったことなんて、片手で数えられるくらいしかないけど。
イレースちゃんが、イーニシュフェルト魔導学院の教員になる前に、学院を卒業しておいて良かった。
…これだけは、俺の人生で大きな幸運だったと言わざるを得ない。
「…なんか心配になってきたから、これ食べ終わったら、学院の様子、見に行ってみるか?」
「良いですよ。ひまつぶ…いえ、母校への訪問も、OBの大切な役目ですもんね」
「お前今、暇潰し、って言わなかった?」
「気の所為ですよ」
そうか。
気の所為だってんなら…仕方ないな。



